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宮田 哲郎 (社)日本プロボウリング協会6期生.。
(社)日本プロボウリング協会マスターインストラクター
同協会常務理事を歴任、現在プロ・アマ問わず、ボウリングの普及にあたる。
みやた・てつろう 

レーン・アジャスティング

レーン・アジャステイングは、究極の専門技術です。日本中のレーンで200アベを打つプロ選手は、ほんの2−3球でレーンを読みますし、技術が伯仲している仲間の僅かな「ボールの動き」でも参考にしているのです。

今回は、レーン・アジャステイング入門となる考え方や練習などを、質問形式でご披露しましょう。私の40年にわたるボウリング・レッスンの経験と知恵をお話します。可能な限り毎月、更新しますから、愛読してくださいね。

また、私たちプロ・スタッフによる「研究会やレッスン会」も計画していますから、ご期待くださいね!
1. レーン・アジャステイング入門・中上級クラス
2. 高速回転リリースの秘密と実践(模範投球も)
3. ボール・チョイスの基本と手入れの仕方など

Q:ボウリングを始めて10年、恥ずかしいのですが,いまだに「レーンの早さ」が判りません。私よりはるかにハイ・アベの仲間が「遅いとか曲がる」とか、逆に「早い」などといっても、私には当てはまらないことが多いのです。速さの絶対的な基準、判断の方法など、系統立てて教えてください。当地センターにはプロがいないので、困っています。よろしくご指導を・・・(佐賀シニア、アベ165、週に2回、8−10ゲーム練習)

A:実は、レーンの早さを決める[絶対的な基準]などは、、ありません。びっくりしましたか?なぜなら、10人のボウラーがいたら、半分以上はそれぞれ球質が違っており、当然曲がりも違うからです。

そこで、レーンの早さを決めるには、下図のような[自分のやりかた]で判断します。つまり、「いつものスタンスで、いつものターゲットを通したとき」に、ボールがどのくらい曲がるか、ヘッド・ピンのどこを打つかです。

あなたのような中級ボウラーなら、方法はいとも簡単です。割と正確にスパットを通せるからです。いつものように投げてポケットに入れば、ちょうどよい早さですし、真ん中かブルック・サイドまで曲がって行くようならば、遅いのです。

また、図のように早さを表す基準は「板目」で表現します。たとえば、真ん中なら、いつもより板目で3−4枚は遅く、全然曲がらなければ「板目で7−8枚ぐらい」早いのです。ブルック・サイドならば、5−6枚は遅いといいます。これからは、いつも「板目の枚数で早さを表現する」ようにしましょう。

ここは、「いつものように」が大切なところです。
投げ方を変えないこと、ボール速度もリリース・アクションも(手首の返しなど)絶対に変えないで下さい。ちなみに、私が国体選手などの強化練習会で行う方法では全員が「10ボードへ、もっとも通しやすいスタンス」を探して、そこを判断の起点にしています。なぜなら、2番スパットならば、あらゆる意味で基準になるからです。

また、ボウリング・レーンの早さは、同じ1本のレーンでもオイルが[濃いコース、薄いコース]を意図的につくっているボウリング場があって、このような方法の方が正しく判断できるからですが、あなたの場合は、フランチャイズ・レーンがどのようにオイリングしているのか、センターのコーチに聞いてください。* よくいうハイ・スコア・レーンとか,均一レーン、なかはや(中が早い)、そとおそ(外が遅い)など。

最近は、オイリング全体図をフロント掲示するセンターが増えてきましたが、*あなたのセンターはどうですか?*レーンにはレーンの幅いっぱいに[均一にオイリング]したり、「中央部分の油量を多く」したりするタイプがあります・・・(図参照)。

とにかく、ボウリングはレーンの早さをなるべく客観的に、正確に読んで、これに合わせて(アジャスト)行くスポーツです。自分の球質に合わせようとスピード調整したり、いつもより力を入れて投げてはいけません。

とにかく、レーンにあわせるようにしましょう。また、お仲間の基準とあなたの目安は球質が違うので、全く参考にならないことが多いことを知っておいて下さい。

どうもお手紙からすると、あなたはあまりフックしないタイプのようですね。*ボール速度が普通よりも早いからです。しかし、スピード豊かなボールでも、「グイッ」と見事にフックさせる名人がいますが、憧れてしまいますね。
* 速さの目安    初 速   終 速  
遅い(スロー)     23km   20km  
普通(ミデイアム)    25km   23km
速い(ハイ・スピード) 30km   27km

こんど近県のプロ・トーナメントをたずねて、見学してごらんなさい。きっと、「ボウリングの奥行き」が見えて、レーン・アジャストの考え方も理解できるようになりますし、ますますボウリングが好きになると思いますよ。
お手紙、ありがとうございました!